2007年5月17日木曜日

Economics Made Simple



やさしい経済学


経済学なるものにはぜんぜん興味がなかった私は、学生時代にも見向きもしなかったし、いまさら勉強しても後の祭りの感がつよいです。ところが私にもよくわかる経済学の法則例がありましたので、ご紹介しましょう。

“Using economics to influence behavior is something this country is built on—it’s called capitalism.”

(経済学の法則を応用して人々の行動に影響を与えるというのは、そもそもこの国の寄って立つ原理なのです。それは資本主義と呼ばれています。)

By Michael Bloomberg, New York City mayor, who is considering charging people a fee for driving into the heart of Manhattan. (Source: Times)

ニューヨーク市長のブルームバーグ氏の発言です。マンハッタン中心部に乗り入れる車に特別料金を課すことを検討中と発表してニュースになりました。東京の銀座通りに入る車に通行料を課すようなものです。いいアイデアだと思うのですが。

市の中心部に車を乗り入れて余分なお金を取られるなら、車はやめて地下鉄で行くことにしようか、と考えるのは経済学の法則に基づく行動である。それがこの国の根幹となっている資本主義というものである、とのご指摘です。よくわかったような気になるから不思議ですね。政治家にこういうユーモア感覚で言われると、素直に聞く気になりませんか。

ちなみに、シンガポールなどはもうとっくに実行していて、目抜き通りのオーチャード・ロードに車を乗り入れると特別通行料がチャージされます。タクシーも例外ではありません。

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